理事長挨拶

 高血圧関連疾患モデル学会(旧 高血圧自然発症ラット(SHR)学会)“Society for Hypertension Related Disease Model Research(略称SHR学会)”は、高血圧関連疾患モデルの研究を通じて、高血圧症研究の進歩・発展に寄与することを目的として世界中で最も活用されている高血圧自然発症ラット“Spontaneously Hypertension Rats (SHR)” の開発者、故岡本耕造博士を中心に1965年SHR学会として設立され、高血圧・脳卒中などの成因、予防、治療の研究に大きく貢献して参りました。
 近年、遺伝子操作などにより、SHRの関連系統や、Dahlラットなどその他の有用な高血圧モデルの利用が盛んになって参りましたので、すべての高血圧関連疾患モデルを対象とするべく、2005年1月1日 高血圧関連疾患モデル学会 “Society for Hypertension Related Disease Model Research(略称SHR学会)” へ名称変更いたしました。
 本会は、『年1回の学術総会(年会)の開催』、『不定期の学術集会(セミナー)の開催』、『上記学術総会(年会)の記録(Proceedings)の発 行』、『その他本会の目的に沿う事業』を行い、モデル動物の研究がヒトの生活習慣病克服に役立つ方法を模索し続けております。
 基礎的研究成果を臨床研究に応用していく『トランスレーショナルリサーチ』が、医学のすべての領域で目指されている今日、高血圧関連疾患モデル学会で発 表されるSHRやSHRSPなどのモデル動物などで得られた最先端の研究成果は、やがて人類の医療、福祉の向上に大きく貢献すると期待しております。

高血圧関連疾患モデル学会 理事長 家森幸男